「大人の発達障害」遺伝的背景が違う可能性 診断年齢に差、英チーム(朝日新聞)
- oimahito
- 10月18日
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記事の概要:
イギリス・ケンブリッジ大学の研究チームは、自閉スペクトラム症(ASD)の診断時期によって発達の経過や遺伝的特徴が異なることを明らかにしました。
幼少期に診断された人:幼いころに対人コミュニケーションの困難が見られたが、思春期にはやや緩和される傾向。
思春期前後に診断された人:幼少期は困難が少なかったが、成長とともに問題が増え、ADHDやうつ病などを併発しやすい傾向があった。
遅い診断は単なる見逃しではなく、発達や遺伝的要因の違いが関係している可能性がある。
特に女性は診断が遅れやすく、メンタルの不調を抱えやすいことも指摘。
神戸大学・内匠透教授は、遺伝子レベルで「大人の発達障害」が裏付けられた意義を評価し、診断の遅れた人へのメンタル支援強化の重要性を述べています。
☝️発達障害は早期診断、早期支援(療育)が理想ですが、本記事によると、診断の遅れは必ずしも「見逃し」だけでなく、個々人の遺伝的要因も影響している可能性が示唆されました。ASDの診断基準の一つに「症状は必ず発達早期に認められる。」という項目がありますが、いわゆる「大人の発達障害」のケースの場合、幼少期にはそれほど大きな問題はなかったものの大人になってからさまざまな困難に遭遇する、という人が少なくないものと思われます。早期診断ができなくても後悔や罪悪感を持つことなく、「これからどうするか。」という考えにフォーカスしていきたいものです。
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